歯の根の中(根管)を洗浄・殺菌して、歯を残すための治療
むし歯が進行すると、その穴の中にいる細菌は歯の神経(歯髄)にまで到達し、そこで歯髄の炎症=歯髄炎を起こします。歯髄炎になると痛みが強くなり「夜、痛くて眠れない」「歯がしみて何も食べられない」というような強い症状が現れます。歯髄は周りを 固い壁=歯 で囲まれているために炎症による圧力の逃げ場がないので、強烈に痛むのです。
こうなると、細菌に汚染された歯髄をとる=抜髄という治療が必要になります。
また、この状態をさらに放置すると歯の神経(歯髄)は死んでしまい、症状はなくなりますが、歯根の先は感染が起こったままの状態になっています。そしてある日突然、歯の根の先に膿を持ち、歯ぐきが腫れて強烈に痛むことがあります。歯髄炎になったり、死んでしまった歯髄を取り除き、根管をキレイに洗浄・殺菌したあとにしっかりと封鎖して感染を防ぐことで、歯を抜かずに残すのが根管治療です。
●感染を放置しておくと
あごの骨の中に細菌がいる状態ですから、ここから全身的な影響が出ることも報告されています。
意外な体調不良の原因となっているかもしれませんね。
こんな場合にも
「むし歯が悪化してしまい、抜くしかないと言われた」
「神経を取ったのに、歯ぐきが腫れたり痛んだりする」
「根の治療をしてもらったはずなのに、再発した」
こんな歯の悩みやトラブルの場合でも「根管治療」を行うことで、歯を救うことができるかもしれません。