歯科一般-小田原市(鴨宮)の歯科・歯医者・予防・入れ歯・小児矯正なら「いちかわ歯科医院」

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【診療時間】9:00~13:00 / 14:30~18:30(土曜午後14:30~17:30)
【休診日】木曜・日曜・祝日

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歯科一般

できるだけ「削らない・抜かない」方針です

髪や爪と違って、削ったり抜いた歯は二度と元通りになりません。そして、どんなに高度な治療や高額な詰め物も「生まれもった天然の歯」に敵わないのです。従って、当院では「できるだけ削らない、抜かない」ことを方針としてむし歯(う蝕)治療を行っています。

ただし、どうしても削らなければならない場合は、その必要性をご説明した上で、最小限の範囲で削り「う蝕を残すことによるリスク」を排除します。いずれにしても治療後のメンテナンスが大切ですので、定期健診はしっかり通っていただきたいと思います。

早期発見に役立つダイアグノデント

ダイアグノデントとは、レーザーによるう蝕検査機器です。レーザー光を歯に照射して反射光の状態を解析することで、う蝕の進行度合を数値で判断できるようになり「必要以上に歯を削らない治療」に大きく役立ちます。また、歯面に器具の先端を軽く滑らせるだけで歯質のチェックができるので、診査での痛みはまったくありません。

<ダイアグノデントのメリット>

  • レントゲンや肉眼で発見が困難なう蝕の測定が可能
  • 歯の表面下にある小さなう蝕の進行まで把握・管理できる
  • 目に見えない歯質の変化を知ることで、早期の予防で進行が食い止められる

う蝕予防方法に関するエビデンス

アメリカ予防医療研究班は、フッ素(フッ化物)応用とシーラントはう蝕予防効果のエビデンスがもっとも高いとしている一方、フッ化物配合歯磨剤を使用しない歯磨き(ブラッシング)、デンタルフロスの使用では、エビデンスが乏しいとしています。
日本では水道水へのフッ化物添加(フロリデーション)やフッ化物サプリメントによる全身応用は行っていませんが、局所応用であるフッ化物歯面塗布やフッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤は簡単に利用できます。

フッ化物の使用は信頼できるエビデンスに基づいたう蝕予防法で、諸外国のう蝕予防のガイドラインなどでも利用を推奨しています。
また、う蝕を誘発する食品(炭水化物)の間食回数が多いほどう蝕になりやすいことが証明されています。そして砂糖を多く含み、口の中にある時間が長い食品は、う蝕を作りやすいといえます。

代表的なお菓子をう蝕を作りやすい順に並べると

キャラメル、トフィー、キャンディー、ガム、グミ、ウエハース、カステラ、ビスケット、まんじゅう、チョコレート、ケーキ、ジャム、ゼリー、アイスクリーム、ポテトチップ、せんべい、えびせん…という感じでしょうか。

また、ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンク、甘みのあるお茶・コーヒーなど砂糖が含まれている飲料をダラダラ飲むのもう蝕の原因になります。砂糖を含んだ食品が、むし歯菌(う蝕の原因菌)が付着している歯に長時間触れているとう蝕ができるのです。

キシリトールについて

キシリトールはう蝕の原因菌になるミュータンス連鎖球菌に取り込まれても、代謝されずに酸を作らないので、どうしてもガムやキャンディーを食べたい場合はキシリトールを甘味料に使用しているものをお勧めしています。ただ、う蝕予防ができるわけではないのでご注意ください。

う蝕の進行状態と具体的な治療方法

Ce(エナメル質初期う蝕)

エナメル質に限局した白濁や粗造感が認められるごく初期のう蝕です。食生活の改善とフッ素の使用で再石灰化が可能です。

Co(初期う蝕)

歯のエナメル質表面が溶けてう蝕ができ始めている状態です。白く濁ったり黒く変色している場合がありますが、明らかな穴が開いていたり、エナメル質の下層である象牙質までは進行していない段階なので、食生活の改善とフッ素の使用で再石灰化が可能な場合があります。また、深い溝にはシーラントという予防処置を行うことがあります。

C1(エナメル質う触)

歯の表面を覆っているエナメル質が溶けて小さな穴が開いた状態ですが、象牙質まで達していないので痛みはありません。治療は、う蝕の部分を削り、歯と同色の詰め物(コンポジットレジン充填)をします。またケースによってう蝕抑制のための薬物塗布で経過観察にすることもあります。

C2(象牙質う触)

エナメル質の下の象牙質までう蝕に侵され始めている状態です。冷たいものや甘いものがしみることがあり、触ると痛みを感じるため、治療に麻酔が必要な場合があります。

う蝕の範囲が小さければC1同様の治療ですみますが、歯の深部まで広がっている場合は、麻酔をして患部を削り、型取りをしてから製作した詰め物を装着する場合があります。

C3(神経まで達したう触)

エナメル質と象牙質が溶けて、う蝕が神経(歯髄)まで到達した状態です。激しい痛みを感じる場合があります。さらに進行して神経(歯髄)が壊死してしまうと、細菌が根の周囲で炎症を起こして膿が出たり歯肉が腫れます。

C3レベルまで悪化したケースは根管治療が必要です。壊死した神経(歯髄)や汚染物質を取り除き、歯の根の中(根管)をきれいにして詰め物や被せ物をして形態と機能を回復させます。最低でも3回(約1ヶ月)通院が必要ですので、このような事態にならないように定期的な健診が大切です。

C4(残根状態)

歯のほとんどがなくなってしまい、根だけが残っている状態です。ここまで進行すると抜歯するケースが多くなりますが、治療可能な歯質が残っていれば、C3のケースと同じように根管治療を行ってからコア(土台)を作り、被せ物をします。

根面う蝕(むし歯)

健康な歯肉でも、加齢により1年間に約0.1mmづつ退縮するといわれます。また唾液の分泌量が減少し、自浄作用や唾液中のカルシウムを始めとする無機質による自己修復作用も減退します。それらの理由で歯根が露出してくると、そこにう蝕ができやすくなります。初期の段階ではフッ化物で予防処置を、少し進んだものは齲蝕抑制剤のフッ化ジアミン銀を塗布して経過をみます。必要に応じてコンポジットレジン修復などで歯冠修復を行いますが、定期的な経過観察とケアが必要です。

むし歯(う蝕)ができる原因

炭水化物を代謝して口の中の酸産生菌が酸を作ります。この酸に歯の表面が破壊されるのがう蝕の発生です。
しかし、多くのう蝕は噛み合わせる力の負担が大きい部分にストレスがかかって、そこから機械的と化学的な破壊が合わさって起こるものがあります。

つまり、歯ぎしり、食いしばり、食事の時以外も無意識に歯を当てている癖(歯の接触癖)がう蝕の原因になっていると思われるので、負担のかからない口の使い方をお話しています。また、この癖は顎関節や、口・頭頸部周りの筋肉に負担をかけ、顎関節症や筋肉痛、肩こりなどの原因になることがあるので注意が必要です。

患者さんにとっての「ふさわしい治療」を見つけるカウンセリング

一般歯科カウンセリングは、お話を聞いて患者さんを理解することから始まります。お口の中の現状を把握するのはもちろん、価値観やライフスタイルもお伺いして患者さんと距離を縮めることで「その方にとって最善なこと」をして差し上げたいと思っています。

う蝕を治すのは当然ですが、患者さんが重視することが「なるべく費用を抑えたい」点なのか、「しっかり噛めることや長持ちすること」「見た目の美しさ」などに重きを置くのかなどによって、治療方法や補綴物の素材が変わります。

そういったことの理解や認識を共有し、患者さんの希望に沿った治療を行います。また、患者さんのご要望にお応えするためには、技術の引き出しを増やすことが不可欠ですので、日進月歩の治療法を学び続け、新しい技術や情報の所得も努力しています。

痛みを抑えた治療のために

お子さまに限らず「痛いから歯医者は苦手」という方は少なくないでしょう。痛みは、恐怖心を生むだけでなく精神的・身体的なストレスになりますので、当院ではさまざまな方法で痛みを軽減するよう心がけています。

麻酔注射には痛くない打ち方があります。麻酔の針が太いと痛みが強くなるので、極細の注射針を選択。さらに、麻酔薬が冷たいと注入したときに違和感が大きく、神経を刺激することで痛みにつながってしまうため、器具や麻酔薬を暖めておくことも留意します。

また、歯肉を指で押しながら注射することで、針を挿入するとき感覚を鈍らせることもテクニックのひとつです。こういった心配りを忘れないことはもちろん、テクニックの習得は充分な訓練を行い、患者さんに痛みを感じさせない努力をしています。

表面麻酔で、麻酔の痛み自体を軽減

歯科治療では、痛みを抑えるために麻酔をかけますが「麻酔そのものが痛かった」という経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、麻酔注射の前に表面麻酔を使用し、麻酔の痛みそのものも軽減させます。

表面麻酔とは、塗り薬のように患部に直接塗ることで皮膚や粘膜の知覚を麻痺させる方法です。先に表面麻酔を施すことで、麻酔針を注入する際の「チクッ」とする痛みを最小限に抑え、患者さんの恐怖感や不快感を取り除きます。

電動麻酔で注入速度をコントロール

麻酔薬を注入する痛みの原因は、大きく分けると2つ考えられます。1つめは、冷たい麻酔薬が体内に注入したときの温度差。これは、器具や麻酔薬を暖めておくことで軽減できます。そして2つめは、注入するスピードによる余計な圧力です。

手動で麻酔を打つ場合、充分気をつけても注入する速度が速くなったり遅くなったりと変動しがちです。そこで当院では「電動麻酔機」と呼ばれる装置を使って、一定の速度でゆっくり注入して痛みや不快感を抑えています。

う蝕の新しい原理(ミニむし歯)

目に見えない小さな「ミニむし歯」が、食事ごとに私たちの歯に発生しては知らない間に自然治癒していることが、研究でわかってきました。ミニむし歯の段階であれば自然に治るので、進行したむし歯にしないように原理を理解しましょう。

突然、歯が痛み出したら…

歯が痛む、歯肉が腫れて痛む、詰め物や被せたものが外れた、入れ歯が壊れた…など突然のトラブルは本当に困りますよね…そのような場合は少しお待たせする場合がありますが、できる限り診察して対応しています。
その際は、電話で連絡していただけると時間の調整がしやすく助かります。

定期的な歯科健診を受けている方は、このようなトラブルが少ないように見受けられます。

フッ素(フッ化物)塗布について

大人の初期のむし歯の進行予防と再石灰化にも、フッ素塗布が有効です。健康保険が適応しますのでお気軽にご相談ください。また、治療が困難な歯根面に進行抑制剤やフッ素を塗布するのも効果的です。むし歯の症状がなくても定期的な歯の清掃とフッ素塗布を目的に歯科受診されている患者さんもいらっしゃいます。

穴になってしまったむし歯は自然治癒することがないので、削って詰める方法で行いますが、削った歯は元に戻すことができませんし、むし歯は表面の穴が小さくても奥の象牙質(ぞうげしつ)で大きくなっているので、どうしても大きく削ることになります。

そのため、むし歯の進行が遅ければ、食生活の改善や、フッ化物の使用で進行を抑えることで経過をみた方が良い場合もあります。その際は口腔内写真やレントゲン写真で定期的に経過を観察するとともに、機械的な歯面清掃(PMTC)や進行抑制剤や高濃度のフッ素塗布などを行います。